【社員Interview】「コードにビジョンをのせる」 豊富なキャリアを持つエンジニアが挑んだゼロからのチャレンジとは。:CTO 横井 聡

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【プロフィール】

1985年生まれ。早稲田大学商学部を卒業とWebデザイナーとしてWebサイトの開発に従事した後SIerでの証券会社システムのバックエンドを担当。その後Adobe Airを中心にアプリ開発を行う。前職ではWebサービス事業部長を務め、新規Webサービスの企画・開発・運用すべてに携わる。2015年6月にランサーズ株式会社にジョインし、同年9月よりCTOに就任。デザイン、クライアントサイド、サーバサイド、サービス全体に携わった経験から、自身も多くの時間を開発に使いつつ、「コードにビジョンをのせる」を合言葉に、拡大するランサーズのエンジニアチームを牽引する。

週末はチェスを楽しむ一方、東日本かくれんぼ同好会の元幹事長として、120人リアルかくれんぼを主催したという隠れた経験を持つ。

 

 「今の幸せ」より「ゼロからのチャレンジ」を

―横井さんは前職まででフロントエンドからバックエンドまで、オールマイティーに活躍されていました。そんな横井さんがランサーズに入社したきっかけを教えて下さい。

前職では自社サービス部門の事業部長としてeラーニング系、EdTechと呼ばれるような分野で、例えば大手学習塾と組んでオンラインの事業の仕組みを作るようなことに従事していました。ありがたいことに事業部としての売上も上がって、エンジニアチームも毎日定時で仕事を終えて、その後は勉強会の動画などを流しながら技術談義したり好きなコードを書いたり、エンジニアチームとしては幸せな環境をつくることが出来たと思っています。

―エンジニアとして幸せな環境にいた横井さんがなぜ転職を考えるようになったのでしょう?

改めて「この幸せに満足していいのかな?もっとチャレンジしないといけないんじゃないか」と考えるようになったからです。今までは知り合い経由で転職をしていましたが、誰も知らない環境でゼロからチャレンジしたいと考えていたところにエージェントからランサーズの紹介を受けました。

―ゼロからチャレンジする舞台としてクラウドソーシング業界を選んだ理由を教えてください。

 以前、東南アジアのオフショア拠点に技術指導に行った時に、「現地のエンジニアの才能を伸ばす可能性が閉ざされている」と感じました。オフショア開発という性質そのものでもありますが、今いる場所によって、やれる仕事や、成長機会が限定される世界があると。そういったことを目の当たりにして、国や性別や年齢で才能が埋もれることのない世界を作りたいと思いました。そういう意味で、クラウドソーシングが、場所だけではなく様々な制約を無くそうとしていて、自分の想いと合っていると感じました。

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 山積みの課題!難関を突破する策は「コードにビジョンをのせる」

―その当時ランサーズにはどのような印象を持ちましたか。

ビジョンが素晴らしいと思いましたね。一方で技術面でのブランディングはあまりしていなかったので、もしかしたらいろいろ技術的な課題を抱えているのではと考えました。自分自身としてゼロから始めるならチャレンジングな課題があった方がいい。そう考えてランサーズへの入社を決めました。入社したら案の定メチャメチャ課題がありましたけど(笑)。

―具体的にはどのような課題がありましたか。

課題は大きく2つあって、ひとつめはプラットフォームの技術がいわゆるレガシーとなっていたことです。

ランサーズは2008年からサービスを提供していて、どうしても現在までの年月の積み重ねでサービスが巨大になり、かなり複雑になっているところがありました。そういったレガシーな部分をどのように改修していくかが課題でした。

―レガシーなシステムはサービスを長く続けている企業の宿命ですよね。どのように取り組まれたのですか?

巨大なシステムなので、全部を作り直すのはうちの場合はそぐわないと思いました。そこでまず、システムを細かく、ちょっとずつ切り出す。切り出した部分を、新しくしていく、そういう流れを作るようにしました。あとはReactやDockerなど、新しい技術も積極的に入れていき、技術のサイクルが回るように取り組みました。

新技術だから、流行ってるから、ということではありません。「コードにビジョンを」と僕は常々言っているんですけど、「その技術を入れるとどういう未来が描けるか」「システムのあるべき姿」を実現するための流れを作っていかなければならない。この流れを根付かせることが大切です。逆にいえばそれさえ描ければ、新しい技術を入れることにためらいはありません。

 

 エンジニア組織、事業部組織。その力学を変える

―究極はランサーズのビジョンである「時間や場所にとらわれない働き方を実現する」ためのコードを書くということになるんですね。もうひとつの課題はどんなことですか。

もうひとつはエンジニア組織の在り方です。ここ数年で事業部がどんどんできて、いろいろな部署からエンジニア組織へオーダーがくる。そうすると他事業部からエンジニア組織への一方的な流れになり「社内受託化」してしまう恐れがありました。これをエンジニア組織から各事業部へ働きかける仕事、つまりエンジニア自ら取りに行く仕事も定義することで流れを変えようとしています。

―エンジニアから取りに行く仕事というとどういったものがありますか。

売上KPIにかかわるもの、オペレーションコスト削減に関わるもの、ユーザーさんからのフィードバック。この3つの基準に照らしてエンジニアが提案していく仕事です。それとは別にビジネスインパクトはないけど、コードを少しずつ良くしていくとか、いろいろなサービスの基盤を統一していく仕組みを作るというような基盤系の仕事もあります。こういった仕事を定義することで、社内受託化の力学を変化させていきました。

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「突破力」で道を切り開く人と働きたい

―これからエンジニア組織はますます成長していくと思いますが、どんな人と働きたいですか。

「突破力」のある人と働きたいですね。ランサーズは成長過程にあるので、まだまだいろいろな困難や予期せぬトラブルがあります。そんな時に「状況が悪いから仕方ない」と言って何もしないのではなく、あらゆる手を使って道を切り開いてくれる人は信頼できます。

―転職を考えている人にとって、ランサーズのいいところはどんなことでしょうか。

エンドユーザーと直接会って生の声を聞けることです。ランサーズでは「ランサーオブザイヤー」の表彰式でユーザーさんと交流したり、ユーザーさんに来社してもらってインタビューしたりして生の声を聞く機会を作っています。生の声を聞いて改良を重ね、エンドユーザーと一緒になってシステムを作るということがどれだけ自分を成長させるか体感できると思います。

もうひとつは新しいサービスがどんどん出てきて、事業的にも技術的にもチャレンジできる環境があるということです。先日リリースした「Quant」はいままでランサーズが扱ってきた制作の仕事だけではなく、マーケティングの領域でもサービスを提供します。つまり、より大きなパイで事業をすることで、ひいてはランサーズ上で仕事をしているユーザーさんにも還元できる価値を増やしていけます。技術的にも数億のデータを分析するというワクワクする仕事ができ、事業としてもこれまでとは違う価値が社会に提供できるます。そういったやりがいがあるので、ビジョンに共感する人にはぜひチャレンジしてほしいですね。

 

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